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冬のキャンピングカーでの車中泊に欠かせない暖房・防寒対策を紹介!

冬の車中泊に欠かせない暖房・防寒対策を紹介

10年以上車中泊経験があるスタッフが考える冬のバンライフに必要なモノとコツを厳選して紹介します

目次

冬の車中泊に必須の「車の装備」

タイヤ

冬は雪や氷の上でも安全にグリップを確保するスタッドレスタイヤを装着しましょう。

雪道でタイヤがスリップする原因はタイヤと路面の間に水の層ができ、タイヤと路面の間で摩擦が減りスリップが起こり、コントロールが効かなくなりスリップにつながります。

スタッドレスタイヤはこのスリップの原因となる水膜を除去し、温度の低い環境でも柔らかくゴム質を保つ性質を持っています。

ゴツゴツした見た目が特徴なオールテレーンタイヤは浅い新雪など柔らかい路面は走行できますが、氷上での性能はスタッドレスタイヤに劣ります。

万が一、事故を起こしてしまうと高価なキャンピングカーが破損しますし、リスクをとってまでオールテレーンタイヤで雪国に行く価値は正直ないと思います。

安全な装備で損をする事はないので雪道を走る場合はスタッドレスタイヤの装着をオススメします。

スタッドレスタイヤの写真

窓からの冷気対策

冬の車中泊では冷気は窓ガラスから伝わってきます。窓の内張はプライバシーの確保の為、寒くなくてもあると便利ですが冬は必須の装備となります。

窓の内張がないとすぐに車が冷え、窓の結露も多く発生します。

オススメの内張

UIビークル

車種専用設計の遮光パッド。真っ黒な仕上がりで車内に取り付けていても目立たず、外から明らかに「つけてる感」がなくて良い。

内張はキャンプ用の銀マットなどでDIYも可能ですが、少しでも隙間があると冷気が入ってきます。

UIビークルの遮光パッドは付属する吸盤のクオリティが高く、外気温との差で結露が出ても吸着力があり窓から吸盤取れることがなくオススメ。

安い吸盤は張り付く力が弱く寝ている間に窓から剥がれ落ちていて、朝日で目を覚すこともあります。

内張パッドは少し安いグレードの物を買うと、吸盤も弱く内張自体もペラペラなことが多いので内張は良い物を買うことをオススメします!

UIビークルの遮光パッドはハイエース、キャラバン、エブリー、ジムニーなどの車種対応。ハイエースはボディタイプ、グレード別で用意があります。

ハイエースDXバンの写真
カーテンや窓の内張がないと外気温との差で結露が多く発生する。

チェーンは4WD×スタッドレスでも携行

4WDにスタッドレスは鬼に金棒だと思いがち。

大雪に対する緊急発表や大雪特別警報が出た場合など異例の降雪がある場合にスタッドレスタイヤを装着していてもチェーンをつけないと高速道路を通行できない「チェーン規制」が発令されることがあります。

※タイヤチェーンは駆動輪への装着が基本です。トレーラーの場合は、駆動輪と、牽引車の一番後ろの車輪にも装着してください。

ハイエースDXバンの写真

冬の車中泊スポット

ハイエースDXバンの写真

冬の車中泊はどこに車を駐車すればよいのでしょうか。
降雪地帯のキャンプ場は冬季閉鎖されている場合もしばしば。
冬の車中泊スポットを紹介!

道の駅

冬に限らず安定の車中泊スポット。トイレが併設されていて除雪もされているので便利。冬閉鎖している道の駅もあるので事前に下調べしておくと安心です。

道の駅での車中泊中は基本的にエンジンを切っておくのがマナーとされているため、寒さ対策は入念に。

ハイエースDXバンの写真

高速のサービスエリア

サービスエリアとは、高速道路に約50kmごとに設置されている休憩施設のこと。

サービスエリアは除雪もされており、トイレ、コンビニ、レストランもあり冬は特に恩恵を感じます。

大型トラックがエンジンをかけながら停車している事も多く、高速のパーキングではエンジンをかけっぱなしで寝る事も可能。
冬場はほとんどの車がアイドリングしながら車中泊や仮眠をしているので道の駅に比べアイドリングしながら寝ても周りの車に気を遣う事も少ないです。

サービスエリアは他の車のエンジン音が大きく音が響きにくい環境の為、ガラスを割るなど車上荒らしに遭うケースも珍しくありません。就寝中は勿論、少し車から離れる際でも鍵はかけましょう。

スキー場の駐車場

車中泊とスキー場の相性は抜群。車中泊なら、スキー場の駐車場で宿泊し、朝イチの新雪を楽しむ事もできます。

スキー場は山にあるので大抵のスキー場は温泉も近くにあります。

雪山での車中泊と聞くとさぞかし過酷な体験と感じるけれども、しっかり準備さえすれば新雪を追い求めてすぐに移動でき、年末などのホテルの値段が夏の数倍になる期間も無料で宿泊できるメリットは大きいです。

都市部に住んでいる場合、スキー場までは3〜4時間は運転するはずです。
車での移動は朝の渋滞を避け、夜の間に移動できる事もメリットです。

ハイエースDXバンの写真

冬の車中泊に必須!おすすめのヒーター

冬の車中泊では、どれだけ万全に防寒対策をしていてもエンジンを切った車内は冷えてくるので何かしらの熱源で暖を取りながら寝る必要があります。
車中泊で使えるヒーターを紹介。

FFヒーター

キャンピングカーなどには、車の燃料をポンプで吸い上げ燃焼し排気は車の外に出すエンジンを切っていても使える安全な「FFヒーター」がついている事が多い。

FFヒーターがあると、外気による車内の温度低下よりもFFヒーターの方が車内を温める熱量がはるかに多いので、断熱、冷え込み対策は正直そんなに気をつけなくても快適に寝れます。

強いて言うのであればFFヒーターの温風で車内が乾燥するので就寝前まではFFヒーターを使い、寝る時は乾燥を防ぐためにFFヒーターを切り電気毛布などで寝ると快適に寝れます。

乾燥を防ぐために、濡れた洗濯物を干しても良いですが、車内に放出された水分が結露となり窓がビショビショになるのでオススメできません。

FFヒーターの写真

湯たんぽ

冬の保温グッズの定番である湯たんぽは、注水式のもの、電子レンジで温めるものなどさまざまなタイプがあります。

昔からあるシンプルな保温方法ですが、お湯を沸かす装備のみあれば使えるので車中泊にはピッタリ。湯たんぽ本体を直火で温める事ができる金属製の物がオススメです。

湯たんぽの写真

電気毛布

電気毛布は少ない電気で効率よく布団全体を温める事ができ、空気も乾燥しないので快適に眠れます。

少ない電気とはいえ、電気毛布を使うにはサブバッテリーを搭載していない普通の車の場合はポータブルバッテリーが必要です。

電気毛布は幅140cm×長さ80cmで設定温度を「HI」で使うと定格消費電力は55W。

8時間使うと約550kwhとなり、5万円〜8万円クラスのポータブルバッテリーで電気毛布が1晩使える計算となります。

実際には、スマホやPCなどの充電、連泊での使用も想定すると倍ほどの容量があると便利です。

電気毛布の写真

冬の車中泊で気をつける事

一酸化炭素中毒に注意

冬の車中泊は乾燥や、冷え込みなど気をつける事は多々ありますが、先ずとにかく一酸化炭素中毒には気をつけましょう。

エンジンをアイドリングして寝るのは危険性が高くオススメはできませんが、やむを得ずエンジンをかけながら寝る場合は排気口が雪に埋まらず排気ガスが車内に入って来ないように気をつけましょう。

FFヒーターを使う時もヒーター排気口が雪で埋まらない様に気をつけましょう。

一酸化炭素は色も臭いもないため発生しても気がつきません。

締め切った車内で排気ガスが入ってくるといつのまにか一酸化炭素がたまり最悪の場合には命を落とすこともあります。

一酸化炭素アラームは2,000円ほどで売られているので、安全の為にも買っておきたい装備です。

ディーゼル車は燃料の凍結に注意

ガソリンは-90度で凍結しますが、ディーゼル燃料は-寒さに弱く、凍結防止剤が入っていない燃料は5度前後から凝固し凍結ます。

日本には5種類の軽油燃料が存在し、販売地域の気温により異なる性質の軽油燃料がガソリンスタンドで販売されています。
燃料の凍結トラブルが起こりやすいのは特に寒冷地への移動の時で、関東で給油し、寒冷地で凍結してしますパターンです。

夜のうちに都市部から山間部に移動し、夜に車中泊を行い朝に燃料が凍結してしまうと、エンジンが掛からなくなってしまいます。
凍結してしまうと日が上り気温が暖かくなって燃料ポンプ内の軽油が溶けるのを待つか、JAFなどのレッカーサービスで修理工場に搬入する必要があります。

ハイエースキャンピングカーの写真

冬の車中泊であると便利な小物

折りたたみ可能なカップ

飲み物を飲んだ後にクシャっと小さく折り畳む事が可能なマグカップ。

寒い冬はコーヒーやお茶などを飲む機会も増える。

普段だと嵩張るマグカップが折り畳める事で収納も簡単になります。

コップの写真

ポータブルエスプレッソマシーン

車の中で大きなエスプレッソマシンは置けないが、車で過ごす時も美味しいコーヒーは楽しみたいですよね。
そんな時に重宝するのがこのポータブルのエスプレッソマシン。

コンパクトながら、本格的なエスプレッソが抽出できて寒い冬、外にコーヒーを買いに行かなくても車内で美味しいコーヒーが楽しめます!

エスプレッソマシンの写真

マックスファンカバー& 窓カバー

キャンピングカーには換気扇が付いていますが、換気扇のカバーは薄く冬場は冷気が入ってきます。

換気扇から忍び入る冷気をブロックし、室内の暖気を逃がさない冬の必須アイテム。

同時に光も遮るため安眠用グッズとしても役に立ちます。

厚めの窓に沿ったパッドを装着すると車内の暖気が逃げず、室内の温度低下防止に繋がります。

マックスファンの写真

湿度メーター

冬場のバンライフは車内と外気の温度差が大きく、結露が発生しやすいです。

温度も一緒に管理できる温湿度計が多く、一つあると数字で管理できるので便利ですよ。

湿度計の写真

水タンク

冬場は水道の水が凍り、使えなくなる可能性や、凍結防止の為、キャンピングカーの水道システムから水を抜いた方がいい状況も…

10L程度の水タンクは就寝前に水道システムから水を抜いた際に少し手を洗いたい時や、お湯を沸かす水などに使えて便利です。

水タンクの写真

ポータブルトイレ

寒い夜に起きて、外にトイレに行くのはめんどうで気分が乗らない。そんな時にポータブルトイレがあると実用的で便利です。

使用に抵抗がなくなると本当に便利なアイテムです。

最近の製品は密閉力が高く、ニオイが漏れる事なく車内でも快適に使用できます

ポータブルトイレの写真